窯の火入れ
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投稿日:2025年1月15日
窯は完成後、火入れをして窯内部の水分をとばさなければなりません。だいたい一週間くらいかけて水分をとばしていきますが、その際、大抵窯にはヒビがはいります。また火入れの間は窯の温度が上がりませんので、煙も出やすくなります。
完成後半年以上放っておけば、窯内部の水分も大分減っていき、ヒビの可能性は低くなりますが、ゼロにはなりません。
この投稿にある動画は展示施設の窯なので、手間がかけられます。そのため、周りにタイルを張る前に火入れをしてヒビを事前に出しておき、ヒビが出た後タイルを張り、ヒビが表面に出ないようにしています。仕上がりは非常にきれいになりますが、製作価格は跳ね上がります。
動画の断熱材有のピザ窯では水がしみだす程度ですが、以前作った断熱材無の窯の時はシューシューと音を立てて水分がヒビから出ていました。完成直後の窯にはたくさんの水分が含まれており、原因としてコンクリートに含まれる水分と、製作時レンガは接着が良くなるよう水を含ませて施工することが考えられます。
窯を作っていくにも、いろいろな工程、工法があります。